設立主旨(学会の目的)

 わが国の高齢化は予想を上回る速さで突き進んでおり、ハード、ソフトにわたる居住環境の整備が急務となっています。本格的な高齢社会は、少子社会でもあり、次代を担うすべての国民の生活に視点をおいた居住環境施策の展開が求められています。
一方では、今日の急激な社会の変動に多くの学問分野が後追い的な研究に終始しています。おそらく、これまでにない未曾有の高齢社会に直面し、多様な生活観、価値観が到来していることとも無縁ではないと思われます。

 そこで、今まさにしっかりとした研究基盤を確立する必要があり、そのためにさまざまな専門分野が一同に結集し、問題の所在を確認し、その解決に向けた共同作業を展開する必要があると痛感しています。

 本学会は、そのような主旨から法律学、社会福祉学、経済学、情報・通信工学、理学療法学、作業療法学、人間工学、リハビリテーション工学、医学、造園学、土木工学、建築学、都市計画学など市民の生活基盤づくりに関係するあらゆる分野の方々が結集し、市民生活の機会均等と生活の質の向上に向けた新たな「福祉のまちづくり」の枠組みづくり、研究開発に向けた取り組みを目指しています。

 さまざまな分野の多様な経験と研究成果を土台に、今後の研究活動を進めてまいりたいと思います。

 本主旨にご賛同いただき、多くの方々が福祉のまちづくりにご参加下さいますようお願い申しあげます。

平成9年7月11日
(設立日)
平成13年10月9日団体名称変更