会長挨拶

日本福祉のまちづくり学会会長
  2017年5月20日
日本福祉のまちづくり学会
会長 小山 聡子

 本学会は、1997年7月11日に、全国的な福祉のまちづくり活動連携と学術研究を目的に掲げ、様々な分野を横断する組織として設立(当初の名称は「福祉のまちづくり研究会」)しました。20年にわたり活動を続けることができたのは、歴代の会長や役員をはじめとする諸先輩、そして何よりも会員の皆様のお蔭です。

 この20年間を振り返ると、学会誌及び学術論文活動、特別研究委員会における諸種の取り組み拡大、全国大会におけるコメンテーター付き論文制度、そして論文賞及び市民活動賞の導入など、諸種の通り組みが奏功しております。各支部におけるユニークな活動も盛んです。ただ、「まち」という必ずしも物理的な範囲のみを示すとは限らない抽象的な概念をめぐって、当初目指した多領域の連携がどこまで進展したのかを考えると、まだまだ本学会には進化発展の課題が残されていると考えます。

 私たちの生活の場である「まち」において、解決を要する社会問題は次々と現れます。誰のどんな状況が、どのように解決されるべきかを考える時、その多様性同士の間に葛藤が生じる場合もあり得ます。私達は、一人一人がいわゆる「専門領域」の別にかかわらず、必ずや「まち」における生活者であり、その意味では何らかの「当事者」であると思います。「福祉のまち」を形成する当事者同士の協働を目指す本学会では、さらに多角的に課題を検証してまいりたいと存じます。

 物理的な空間で言えば、個人の住宅空間から町内、市町村から都道府県、国家から地球規模まで、そしてソフト面の概念で言えば、人権擁護の理念から多様な文化概念まで、本学会でカバーする範囲はとても広く柔軟です。まだここが足りないのではないか?と考えたあなたの出番です。どうぞ本学会の主旨にご賛同いただき、より多くの方々に「福祉のまちづくり」の仲間になっていただきたくお誘い申し上げます。

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