お知らせ

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事業委員会セミナー「高齢社会と未来の交通」 9月7日 in 北星学園大学(札幌市)

2022年08月22日

会員各位

当学会の事業委員会・北海道支部・地域福祉のモビリティ特別研究委員会主催のセミナーのご案内です。
非会員の方もお申込みいただけます。
皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

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日本福祉のまちづくり学会

事業委員会・北海道支部・地域福祉のモビリティ特別研究委員会
セミナー「高齢社会と未来の交通」

2022年9月7日(水)in北星学園大学(札幌市)

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公共交通は自動車の普及が始まってから大都市を除くと鉄道・バス等は撤退・縮小を余儀なくされ、地域住民のモビリティの確保が難しくなっている。こうした状況の一方で、移動通信システムはわずか40年で超高速、大容量、多数同時接続が可能な5G(通信規格の5世代目:5th Generation)にたどり着いている。これがスマートシティ、MaaS(Mobility as a Service)や次世代モビリティを支えるのは、CASEの4つの技術の進化などである。都市と地方のモビリティと交通をどのように考えたらよいか、その方向を探るべくセミナーを開催する。今回は第一線で交通問題に取り組む研究者をお呼びし、行政の交通担当者、コンサルタントの実務者などと将来をともに議論し方向をみいだすことを目的として企画しました。

チラシはこちら→PDF


■日 時:2022年9月7日(水) 13:00~17:00
■会 場:北星学園大学 C館5階C500教室 (札幌市厚別区大谷地西2丁目3-1)

■プログラム
13:00~13:05
挨拶:鈴木克典 北星学園大学教授
13:05~14:55
第一部 【高齢者社会の交通とバス・タクシーの行方】
コーディネーター:
秋山 哲男 中央大学研究開発機構教授
鈴木 克典 北星学園大学教授
高齢社会と交通:鎌田 実 一般財団法人日本自動車研究所 所長、東京大学名誉教授(30分)
地方のバス・タクシーが生き残るための工夫:吉田樹 福島大学 経済経営学類准教授(25分)
北海道の地域交通の現状と課題:有村 幹治 室蘭工業大学大学院 教授(25分)

質疑とディスカッション(30分)

14:55~15:10
休憩 (15分)
15:10~17:00
第二部 【未来の交通と福祉交通を探る】
コーディネーター:
鈴木克典 北星学園大学教授 /原 文宏 北海道開発技術センター 理事
未来の都市交通の論点:中村文彦 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 特任教授(30分)
福祉交通と一般交通の役割分担:秋山哲男 中央大学研究開発機構教授(25分)
北海道の移動困難者の現状と課題:石田眞二 北海道科学大学 副学長(25分)

質疑とディスカッション(30分)

17:00 閉会の挨拶:原文宏 北海道開発技術センター 理事

■会場までのアクセス:北星学園大学(札幌市厚別区大谷地西2丁目3-1)
鉄道:札幌市営地下鉄 東西線 大谷地駅( 徒歩5分)
バス:大谷地ターミナル(徒歩5分)(空港バス/地下鉄大谷地駅)

■主催者

主催:
日本福祉のまちづくり学会北海道支部、
日本福祉のまちづくり学会事業委員会、
日本福祉のまちづくり学会地域福祉のモビリティ特別研究委員会、
土木計画学研究委員会研究小委員会
「新しいモビリティサービスやモビリティツールの展開を前提とした交通計画論の包括的研究小委員会」、
(公財)交通エコロジー・モビリティ財団、北星学園大学、中央大学研究開発機構、
(一社)北海道開発技術センター

■申し込み方法
参加費は無料。配布資料は基本的にデータベースとなりますが、冊子の資料をご希望の方は申込時にその旨をお伝えください。冊子は当日お渡しします。なお、資料代として当日1,000円頂戴致します。

申し込み方法:氏名、所属、メールアドレス、電話、資料が必要か否か、等をご記入の上、下記アドレス(秋山哲男)までお申し込みください。申し込み締め切りは8月31日(水)です。

申し込み先: E-mail :aki[at]k08.itscom.net(秋山哲男・中央大学研究開発機構)
([at]を @ に変えて下さい)

■講演者の内容
第一部 (高齢社会の交通とバス・タクシーの行方)

1.
高齢社会と交通:鎌田 実 (一財)日本自動車研究所代表理事・研究所長
 高齢者が3割を超える社会において、地域公共交通の方向性や将来あるべき姿を示すこと。また、自動車の運転を止められない高齢ドライバーの安全対策、安全教育や運転断念とモビリティ問題について論ずる。
2.
地方公共交通(バス・タクシー)が生き残るために何をすべきか?:吉田 樹 福島大学 経済経営学類准教授
バス・タクシーが生き残るためには、法制度や公共交通の財源を抜本的に改善する方法があるが、事例を通して今のバス・タクシーの工夫を紹介する。①地方都市における乗合バスの運賃体系構築を変えることによる工夫、②地方小都市における乗用タクシーの定額制サービス導入による工夫、など。
3.
北海道の地域交通の現状と課題:有村 幹治 室蘭工業大学大学院 教授
 北海道の地域の地方自治体の高齢者を含む移動制約者のモビリティ確保の現状から、北海道の様々な地域で現在の公共交通、今後の交通はどのようになるのか?などについて現状と課題を語っていただく。
4.
未来の都市交通の論点:中村文彦 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任教授
 自動車依存度が大きい地域交通は、今後どのように変わりうるのか?このことを前提に以下の3点についてお話しする。①自動車からの過度な依存を改める方法、②交通ではライドシェア、自動運転、MaaSなど新しい動きをどのように受け止めるべきか?③地域モビリティを守るために行政や住民は何をすべきか?
5.
福祉交通と一般交通の役割分担:秋山哲男 中央大学 研究開発機構教授
 我が国の一般交通と福祉交通の成り立ちを歴史的に整理する。次に福祉交通と一般交通の接点を重点において対策を行ってきたスウェーデンの事例について整理する。また一般交通はSUMPと比較し欧州は人に焦点を当てた計画であり、我が国は交通に焦点を当てている。こうした違いを今後どのように解釈するか?
6.
北海道の移動困難者の現状と課題:石田眞二 北海道科学大学 副学長
 人口低密度で、かつ面積が広い北海道において、人口減少や高齢化などにより移動制約者のモビリティは、益々難しくなってきている。人々のモビリティを支える地域交通を今後どのように考えるべきかについて北海道の事例を通して明らかにする。

以上