特別研究委員会

6 地域福祉交通特別研究委員会

委員長 吉田 樹(福島大学)

(1)委員構成 12名(委員長、協力委員を含む)
<コアメンバー>秋山哲男(中央大学研究開発機構)、猪井博登(大阪大学)、井上俊孝(西九州大学)、小林敏樹(北九州市立大学)、千葉真(福・まち・交通研究所)、福本雅之(豊田都市交通研究所)、森口将之(MOBILICITY)、柳原崇男(近畿大学)、山田稔(茨城大学)、<協力委員>大井尚司(大分大学)、宮崎耕輔(香川高等専門学校)

(2)研究目的
 2014年に示された『国土のグランドデザイン2050』(国土交通省)では,2050年に向けたわが国の国土づくりの理念として「対流促進型国土の形成」が謳われ,高齢化の進展や人口減少社会に直面するなかで,市民の交流機会を創出し,確保することが求められている。しかし,わが国の地方部では,商店など目的地施設の撤退や地域公共交通の衰退などを契機に,地域における「おでかけ」機会の減少が懸念されている。こうしたなか,近年ではICTの高度化により,デマンド交通や自家用車のシェアリング,小型モビリティなど,新たな「小さな交通」のシーズが生まれているが,ともすれば「シーズ先行」に陥りがちである。そのため,学術研究においては,コミュニティバスやタクシーなどの在来モードやスペシャル・トランスポート・サービス(STS)も含めた「小さな交通」を地域のなかでどのように機能させればよいのかを実証的に明らかにすることが求められている。
 第三期の本特別研究委員会では,こうした課題に対応し,交通分野に止まらず,都市計画や公衆衛生,社会福祉など,多様な分野のメンバーが参画することで,地域福祉交通の計画手法や評価技術の構築,「小さな交通」を中心とした新たな地域福祉交通サービスのシステムやしくみづくりに関する提案を「実践知」に基づき推進することを目指す。

(3)主な研究事業
 第三期の本特別研究委員会では,引き続き,委員会メンバーを中心とした研究会を開催するとともに,(外部資金の獲得を前提として)国内外の「小さな交通」に関する事例調査や社会実験を行う。また,メンバーの研究成果や実践知をアウトリーチする公開フォーラムを複数回開催する計画である。
1)定例研究会の開催(年2回程度;主に東京都内で開催)
2)国内外の「小さな交通」に関する事例調査,社会実験(外部資金の獲得を前提として)
3)全国大会の研究討論会および,公開フォーラムの開催

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