お知らせ

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第二回(2011年度) 日本福祉のまちづくり学会 学会賞 決定のお知らせ

2012年01月17日

2012年1月11日

第二回(2011年度) 日本福祉のまちづくり学会 学会賞 決定のお知らせ

一般社団法人 日本福祉のまちづくり学会
学会長 髙橋 儀平


学会賞選考委員会による厳正なる審査の結果、第二回日本福祉のまちづくり学会の学会賞受賞者を次の通り決定しました。

・学術賞:代表者 山岡俊一
山岡俊一、坂本淳、磯部友彦(2010)「相対的重要度と経済的価値を考慮した鉄道駅における昇降機設置の評価」『福祉のまちづくり研究』Vol.12 No.1/2 p1-p10

・市民活動賞:該当無し


○選考経過

・学術賞:選考委員会は、個別応募の論文・成果2件、そして学会誌にこれまで掲載された査読付き論文を審査の対象として審査を行いました。
個別応募論文・成果と学会誌掲載論文について、優先順位(1位3点、2位2点、3位1点)をつけて、それぞれ上位3論文までを各審査員が選ぶこととしました。最終的に、多くの点数を得た論文1編を表彰することに決定しました。

・市民活動賞:推薦された2つの活動業績につき、市民活動としてどう評価するかについての議論を踏まえて検討した結果、該当無し、と決定しました。


○選考評

・学術賞:代表者 山岡俊一
山岡俊一、坂本淳、磯部友彦(2010)「相対的重要度と経済的価値を考慮した鉄道駅における昇降機設置の評価」『福祉のまちづくり研究』Vol.12 No.1/2 p1-p10

市民の暮らしの基本を支える交通インフラストラクチャを使えるようにするという意思表明が交通バリアフリー法(現・バリアフリー法)であるが、その具体的な現れの一つが駅での昇降装置設置になる。しかし、現実問題としては予算などとの兼ね合いもあり、どの駅から優先的に設置していくかも考えねばならない。
この論文は、広島県下のJR駅を対象として、住民によるエレベーター、エスカレーター設置の要望と、そのために各人がどれほどの負担をする用意があるかを、アンケート調査によって検討したものである。単に欲しいという願望だけでなく、その設置のためにはどの程度まで経済的な負担をしてもいいと人々が考えているかを定量的に示したものであり、問題へのアプローチ、手法、そして考察に至るまで的確にまとめられていて、高く評価できる論文と認められる。

・市民活動賞:賞を創設した趣旨に照らして、今年度は該当無しと決定した。

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