発行物

ニュースレター No.4


福祉のまちづくり研究会発足から1年

はじめに   福祉のまちづくり研究会会長

一番ケ瀬康子

 福祉のまちづくり研究会が発足して早一年が経過しました。異分野間の協働作業を合い言葉に、昨年7月11日に本会が発足し、既に会員数460名を越える団体に成長しました。本年は5月に関西支部が設立され、7月31日に開催される第1回全国大会をはじめ、各地で各専門領域を横断するシンポジウムや講習会が予定されています。

 今、世の中ではすべての人が安心して住み続けられる抜本的な都市構造への変革、住宅を核とした居住サービスの実現、真に利用者の立場に立脚した地域介護システムなどの構築が早急に求められ、益々本会のような横断的活動が必要とされています。

 本格的な共同研究の成果は今後に期待されますが、21世紀に向けた学際的なまちづくりの研究の場として本会が発展することを願っています。

 本会は、市民をはじめ全ての専門分野の方々が参加できる開かれた研究会です。近い将来は市民、専門家を結集した新しいタイプの学会(学術団体)祖引きに移行する予定でもあります。どうぞ皆様方のご参加をお待ちしています。

第1回全国大会開催にあたって

第1回全国大会実行委員長
野村歡

 福祉のまちづくり研究会は、数年間の準備期間を経て昨年7月にようやく産声を上げました。その後、東京や名古屋で開催されたシンポジウムなどの活動を行って参りましたが、今回第1回全国大会を開催するまでこぎつけました。これも、ひとえに関係各位のご協力の賜と感謝いたします。

 さて、この研究会が目指すところは、高齢者や障害者を含めた全ての市民が地域社会の中で安全に快適に健康的に生活できるようにするためのハードとソフトを含めたあらゆる活動に対して仕事として取り組む、研究活動として取り組む、当事者として生活する人たちが、分野を越えて理解と挙力と連帯を深めることにあります。

 とはいうものの、そう簡単に行かないことは目に見えています。だからこそ、この場を通して、虚心坦懐に多くの人々の意見を聞き入れる良い場としていきたいのです。世の中では、特に我々の周辺ではしばしばノーマライゼーションという言葉を聞き、また使います。この理念を改めてここで説明するのは野暮ですからいたしませんが、我々自身が「共に生き」なければいけないのではないでしょうか。

 今回は、基調講演に加えて多くの研究発表がなされ、また、「介護保険」「ユニバーサルデザイン」といった時期を得たテーマでシンポジウムが開催されます。是非、多くの方にご参加いただき、ご発言をいただきたいと思います。

 最後に、今回の大会開催にあたり、会場を借用させていただき、さらに大会運営等にご協力いただいた世田谷区に厚く御礼申し上げます。

アジア・太平洋地域におけるバリアフリー環境推進パイロットプロジェクトの概要

佐藤克志
(建設省建築研究所 元国連・アジア太平洋経済社会委員会 バリアフリー環境専門家)

アジア・太平洋障害者の10年

 国連・アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)は「国連・障害者の10年」(1983-1992)のあとを受けて、1993年から2002年までを「アジア太平洋障害者の10年」とする決議を1992年4月の第48回の総会で採択した(日本を含む33政府の共同提案による)。

 その行動計画の中には国内調整、法律、情報、国民の認識、アクセシビリティとコミュニケーション、教育、訓練と雇用、生涯原因の予防、リハビリテーションサービス、自立支援機器、自助団体、地域協力といった多岐にわたる問題領域とその目標があげられている。

 私が担当した「アジア太平洋におけるバリアフリー環境推進パイロットプロジェクト」は、これらの行動計画課題の中の「アクシビリティとコミュニケーション」に位置付いている。

バリアフリー環境推進パイロットプロジェクト

 パイロットプロジェクトの目的はアジア太平洋地域の中から選定されたバンコク、北京、ニューデリーの3都市の最低1平方キロのエリアをその国あるいは地域(東南アジア、東アジア、南アジア)のモデル地区として具体的に改善すること、及びその過程(計画・設計段階からモニタリング、氷塊に至るまで)において、障害者や高齢者等の当事者参加のまちづくりを実現することであった。

 パイロットプロジェクトの対象地は、各対象都市の考え方を反映し、それぞれ異なった性格を持つエリアが選定された。バンコクでは「バリアフリー環境」を数多くの人々に知ってもらうことを主目的としてそのポテンシャルを持った商業地区が選ばれ、ニューデリーでは障害者団体が障害者の雇用促進を主張し、それに適した地区として官庁街が、また北京では障害者、高齢者が数多く住むニュータウン(約10年前に開発)が選ばれた。プロジェクトの具体的成果としてはプロジェクト対象地域にあるいくつかの既存の建物/施設がアクセシブルに改善されたこと(スロープの設置、アクセシブルなトイレの設置、歩道の縁石切り下げ、視覚障害者用警告・誘導ブロックの設置、郵便局・銀行等の接客カウンターの改善、誘導鈴付信号機の設置等)、プロジェクトの経験を元にアクセスに関する法律案(インド)、実施規則(北京)、ガイドライン(バンコク)が開発されたこと(これまでは全く建築・都市計画関係者とのコミュニケーションはなかった)等が挙げられる。機械を見つけて詳細を報告できればと考えている。

望まれる日本の協力

 ESCAPでのパイロットプロジェクトは1998年6月をもって一応終了するが、アジア太平洋地域において、これはゴールではなくスタートである。日本が国連・障害者年とそれに続いた障害者の10年を契機として徐々に変わり始めたのと同じような状況が今アジアで展開されようとしている。欧米の経験・情報を直に受け入れることに抵抗を示す場合でも、「日本」というアジアのフィルターを通って来たものは割と素直に受け入れられる(社交辞令かもしれないが)。残された課題(建築関係者の教育、福祉部局と建築・都市部局の連携、都市基盤整備政策との連携 他)解決のため、アジア・太平洋諸国のバリアフリー/ユニバーサル環境推進のため、「日本」「我々」の果たすべき役割は大きい。

ユニバーサルデザイン国際大会大成功

ユニバーサルデザイン国際会議大成功しかし直後にロン・メイス氏死去

 去る6月17日より6月21日まで、ニューヨークのホフストラ大学においてユニバーサルデザイン国際会議(Designing for the 21st Century: Inter national Conference on Universal Design of Information, Products, and Enviroments)が開催された。ボストンにあるAdaptive Environments Center のイレーン・オストロフ女史、ノースカロライナ州立大学の Center for Universal Design のロン・メイス所長らが主催者であった。

 過去数年にわたって米国で実践されたユニバーサルデザイン教育プロジェクトの拡大版として企画されたこの会議には、関係者の当初の予想を大幅に上回って世界中から450名ほどが集まり、そのうち日本人の参加者は80名ほどにものぼった。キーノートスピーカーとしては「誰のためのデザイン?」の著者であるドン・ノーマン「変装:私は3年間老人だった」の著者であるパトリシア・ムーア、ユニバーサルデザインの7原則のとりまとめ役となったロン・メイス、ヨーロッパにおけるこの分野の第一人者であるロジャー・コールマンなどが登壇し、ユニバーサルデザインについて明解なメッセージを伝えた。車いす利用、視覚障害、あるいは聴覚障害といった、それぞれのハンディを抱えているキーノートスピーカーたちを含めて、「障害対応の特殊解を超えて次のステップを」が基本思想として強く打ち出されたことが、この会議の持つ意味をもっとも的確に示していよう。

 分科会に分かれての議論では、参加者のさまざまな経験・実践などが報告された。わが国からは、E&Cプロジェクト、NECと多摩美術大学の共同プロジェクトの成果、さらには積水ハウスと建設省の共同による長寿社会対応住宅設計指針導入とそれに伴う住宅金融公庫融資の大転換までの流れが報告されたほか、飛び入りで名古屋市立大学からもデザイン教育の試みが紹介された。

 それに加えて筆者は、プレ・コンファレンスとして設定された「法規制かそれともユニバーサルデザインか」というセッションと、閉会に先立つとりまとめ全体会でそれぞれのパネリストを務め、バリアフリーとユニバーサルデザインの本質的相違やユニバーサルデザインの達成手法について議論を展開した。

 今回の会議の最大の意義は、ユニバーサルデザイン教育プロジェクトに継続して参加している大学関係者と現場で実践しているデザイナー、研究者などが一堂に会して、お互いを知り合ったことであろう。これまでいろいろな場面で個別に顔を合わせた関係者は少なくないが、「ユニバーサルデザイン」をキーワードとしてみんな集まったのは初めて。じかに知り合い、今後のリアルタイムのコミュニケーションを保証することになったのが参加者にとって最大の収穫であろう。多くの関係者は電子メールアドレスを公開したので、瞬時にして質問が届けられ、さほど時間がたたないうちに回答が寄せられる可能性はずいぶん高くなったといえる。2年後に企画されている次回の会議への期待も高い。

 ただ、会議終了後間もない6月29日朝、上述したロン・メイス氏が心臓発作で死去したのは、会議に参加して彼としたしく語り合ったわれわれにとっては衝撃であった。

 とくに筆者は来る11月中旬に彼をキーノートスピーカーとして横浜に招待し、ワークショップと国際シンポジウムを開催する予定で、彼もその機会を楽しみにしていたので、よけいにショックが大きかった。 ニューヨークでは会議のスケジュールが忙しく、十分な打ち合わせ時間がとれなかったので、来日のための細かな手順・要件を打ち合わせようと、帰国後間髪を置かずに横浜の3つのホテルの車いす対応客室の図面をファックスで米国に送り、支障なく利用可能かどうかの検討を依頼した。もし必要ならば、改装の要請を横浜市と連名でホテルに申し入れるのもいとわないというのが当方の気構えだった。

 これに対して週末に、「会議からノースカロライナに戻ったが体調がまだ回復しない。週明けにこのファックスの話を伝える」というメールで、関係者から近況の連絡を受けとったので、ちょっと気にはしたが、まさか亡くなるとは思わなかった。1941年生まれというからまだ50代、早すぎる死であった。そういえば、ボストンにあるブランディス大学のアービング・ゾラ氏も60歳そこそこで、やはり心臓発作で先年亡くなったことを思い出す。ポリオの後遺症で心肺機能が衰えていることが、結果としては響いたのであろう。ロン・メイス氏は小さな酸素ボンベを携えて肺の機能低下を補っていたから、日本までの飛行がかなりの負担になることは予想して危惧ていたのだが、国内の十分に準備された旅行がいわば命取りになるとは、意外だった。

 彼はユニバーサルデザインの第一人者であったから、ぜひわが国に来てもらいたかったし、これまで多くの日本人関係者が彼を訪問した際にもらうだけもらってほとんどフィードバックしてないのを償うべく、テーマ別に少人数の会合を積み重ねてわが国の状況を伝えるという企画も立てていたので、それが実現することなく終わってしまったのは、かえすがえすも惜しまれる。

 筆者にとってのせめてもの慰めは、ニューヨーク会議への参加者のうちの何人かは、レセプションのあとの時間を割いて彼と意見交換する機会を持ったことである。多くの人にとって初めてであったが、非公式に意見を交換することで、彼の来日に向けてわが国の期待を表明することができ、われわれの前向きな姿勢を伝えられたのは幸いであったと思う。

 幸運なことに、会議での彼の講演はテープに記録されており、しかもコンピュータの音声認識ソフトウェアによって、若干の遅れはあったもののスクリーンに投影された速記録がある。予定が変更にされなければ、これはまもなくホームページに掲載されるはずであるが、筆者は11月にはそれをわが国に広く伝えたいと考えている。

 筆者としては、そのことを含めて彼の死を無にすることなくユニバーサルデザインの理想に向かって今後とも努力することが、彼のこれまでの遺志を継ぐものであり、また好意に応えることであると信じている。

【講習会案内】福祉のまちづくり研究会の講習会開催のご案内

 研究会では7月から会員サービスとして講習会に取り組むことにしました。詳細は決まっていませんが講演会は10月、11月、来年の2月に開催を予定し、そのほか企画中のものもあります。講習会の内容は多少変わるかもしれませんが、その点をお含みの上お申し込み下さい。なお申込は直接担当者にメイルやFAXでお願い致します。 全般的な問い合わせ先: 0426-77-2772(都立大学:秋田哲男)

個々の問い合わせ先: 各講習会の担当者(申込先)
福祉社会の交通

第1回講習会 テーマ: 福祉社会の交通 
日 時: 1998年7.17(金)午後1:30~4:30 
場 所: 世田谷区太子堂キャロットタワー 
内 容: 高齢者・障害者のスペシャルトランスポートサービス(藤井直人・神奈川総合)
バスの動向(秋山哲男・都立大学)、高齢者・障害者の交通システム論(三星昭宏・近畿大学)

福祉のまちづくり・既存建築物への改善手法をめぐって

第2回講習会 テーマ: 福祉のまちづくり・既存建築物への改善手法をめぐって
   -地方自治体の適合状況調査から- 
日 時: 1998.10.27(火)午後1:30~4:30 
場 所: 日本大学理工学部駿河台校舎 1号館3階 135号室
JR中央線お茶の水駅下車 徒歩5分 千代田区1-8-14
(教室はバリアフリーではありません)
講 師: 既存建築物への改善手法をめぐって:高橋儀平(東洋大学)、野村歡(日本大学)
自治体からの報告:首都圏の自治体担当者人数予定 
資料代: 会員2,000円、非会員3,000円、就労していない学生1,000円 申込方法: 氏名、所属、住所、FAX番号を記入し、FAXあるいはE-mailで高橋までお申込み下さい。 
申込先: 東洋大学工学部建築学科 高橋儀平研究室
〒350-8585 埼玉県川越市鯨井2100
FAX;0492-31-1400 E-mail:gihei@eng.toyo.ac.jp

人間工学

第3回講習会 テーマ: 人間工学 
日 時: 1998.11.20(金)午後1:30~4:30 
場 所: 日本大学理工学部駿河台校舎 1号館3階 135号室 JR中央線お茶の水駅下車 徒歩5分 千代田区1-8-14 
内 容: 標準的人間特性に関する評価手法の開発により、人間特性に立脚した製品や生活環境を実現に必要な技術基盤の確立と国際標準化への貢献を前提に標準的人間特性に関する評価手法の開発を目的とした、「知的基盤人間特性計測評価技術」が通商産業省のもとで進行中である。本講習会では、当該技術専門委員会委員長(計測WG主査兼任)、社会ニーズWGおよび規格WG(主査)を講師を迎えて、人間特性と企画化に関するこれまでの進歩状況や今後の方向性、さらには本事業の到達点ともなるISOやJIS規格との関連性等について紹介していただく。 
プログラム 司会: 徳田哲男(東京都老人総合研究所)
  13:00~13:50 主旨説明 :鈴木一重(社・人間生活工学研究センター)
13:50~14:30 社会ニーズを汲み上げ・整える :上野義雪(千葉工業大学)
14:30~15:10 人間特性を計測する・評価する :谷井克則(武蔵工業大学)
15:10~15:20 休 憩
15:20~16:00 人間特性を規格化に生かす :岡田明(大阪市立大学)
16:00~16:30 ディスカッション 
受講料: 会員2,000円、非会員3,000円、就労していない学生1,000円
申込方法: 氏名、所属、住所、FAX番号を記入し、FAXあるいはE-mailまでお申込下さい。 
申込先:
> (先着順50名) 東京都老人総合研究所・生活環境部門 徳田哲男
〒173-0015 東京都板橋区栄町35-2 FAX:03-3579-4776、
E-mail:tokuda@tmig.or.jp 

介護保険の現状と課題

第4回講習会 テーマ: 介護保険の現状と課題 
日 時: 1999.2.26(金) 午後1:30~4:30 
場 所: 日本大学理工学部駿河台校舎 1号館3階 135号室
JR中央線お茶の水駅下車 徒歩5分 千代田区1-8-14
(教室はバリアフリーではありません) 
講 師: 中谷陽明(日本女子大学・助教授) 小山聡子(日本女子大学・講師)予定 
資料代: 会員2,000円、非会員3,000円、就労していない学生1,000円 
申込方法: 氏名、所属、住所、FAX番号を記入し、FAXあるいはE-mailまでお申込下さい。 
申込先: 日本女子大学社会福祉学科 小山聡子研究室〒214-8565川崎市多摩区生田1-1-1
FAX:044-952-6869(小山聡子宛に)E-mail:oyamas@ikuta.jwu.ac.jp

平成9年度第2回幹事会報告 平成9年度第2回幹事会報告

 平成10年3月8日(日)大阪の弥生会館において、幹事会15名の出席により第2回幹事会を開催しましたので、会議の概要を報告します。

  • 平成9年度事業報告案(承認)
  • 平成9年度決算報告案
  • 平成10年度予算案
    • 年度が終了していないため、3/31までを含めて一部を修正の上、次回幹事会で最終確認の上、総会に提出する。
    • 論文集の発行について論文委員会で検討する。
    • 予算案の法人会員数の実現は活動上必要であり、幹事各位が一層努力することが確認された。
    • 未納会費は、会則により2年分滞納で退会となるまで、継続して請求する。
  • 各委員会報告及び次年度に向けた提案について
  • 〔総務委員会関係 (高橋)〕(承認)
    • 会の運営に関する議論を、現在の委員長会議中心から、各委員会に移すように体制を整えてほしい
    〔企画委員会関係 (秋山)〕(承認)
    • 地方でのシンポジウム等の開催財源は、原則独立採算で、参加費・資料代、寄付によるが、本部から10万円程度の補助を考える
    • 今後、本件休会が他の催しを共催・協賛する案件は、企画委員会で最終判断する
    〔関西の今後の活動について〕(承認)
    • 関西支部の設立の背景は、東京での催しや企画立案会議に参加することが頻繁にはむりであるという点がある。
    • 活動内容は次のような予定
      • 会費・規約等も含め独自活動を行う
      • 支部役員が、小集会や談話会を企画・運営する
      • 催しの案内は全国へ流す
      • 支部独自の賛助金集めについて東京の理解がほしい
  • 役員及び委員補充(承認)
    • 新総務委員会は、川内美彦氏(アクセスプロジェクト)羽柴佳一(バリアフリーシステム開発財団)も2名就任
    • 事務局移転に伴い、解職されるのは、安達万里子、竹本由美総務委員会(いずれも国土開発技術研究センター事務局員)。
  • 大阪支部設立記念シンポジウムについて(説明)
  • 平成10年度総会、幹事会の日程(承認)
    • 総務委員会の提案の7月30日夕刻に幹事会、7月31日午前に総会を開催する
  • 平成10年度全国大会(承認)
  • 役員、顧問、評議委員の顔合わせ会(承認)
    • 5月18日18:30~開催(実施済み)
  • 事務局移転について(承認)
    • 現在の財団法人国土開発技術研究センターから、財団法人バリアフリーシステム開発財団へ移転することについて、高橋総務委員会長から資料に基づき説明があり、了解された。
  • その他
    • 会の外部へのPRについて議論され、可能なところから積極的に行っていくことを確認

拡大委員長会議議事録

福祉のまちづくり研究会拡大委員長会議議事録(要約)

日 時: 1998年6月16日18:30~21:15 
場 所: 国土開発技術研究センター第1会議室
出席者: 澤村、野村、三星、秋山、八藤後、藤井、河合、林、羽柴、山田、竹本、安達

1. 総会(7/31)幹事会(7/30)関係
1) 事業報告 高橋から資料説明、了承。 
2) 決済、予算、林から資料説明。 ・ 決算処理は公益法人会計基準に準拠し作成。税務対策として、謝金の源泉徴収や事業収入の扱いについて十分な記録を残すことが確認された。 
3) 会則関係 高橋から以下の修正の必要な説明され、幹事会及び総会の議案とすることが確認された。
・ 98年度の役員は、97年度と同じとし、選挙等は行わない(3月の幹事会で確認済み)。 
・ 決算及び総会の時期
・ 若干の誤字、脱字の修正、文言の訂正と必要性。また、99年度役員の選出方法を総務委員会で検討を進めること、99年度総会は研究会と切り離す可能性もあることが確認された。
4) 幹事会について ・ 7/30 18:30-20:30場所は、大会と同じキャロットタワーで。
2. 研究大会(発表シンポ等)関係   八藤後から論文集の編集作業の状況について報告され了承された。
現時点までの反省点とその対応として次の点が報告された。 ・ 発表申し込みが受理されていないとの申し出があったので、今後受理確認を行い、申込者にも周知する。
・ 概要集は1000部印刷。
・ テキスト代を算定し、概要集の事後の配布(販売)方法を決める。
3.事務引き継ぎ 林から状況が報告された。 
・ 6/3にバリアフリーシステム開発財団にて引き継ぎ。 
・ 名簿管理:7/31大会まではJICEで管理 
4. 論文委員会   野村から論文委員会の議事録、規定、執筆要領案の説明が、秋山からスケジュールの紹介があった。今後の進め方として以下の点が確認された。
・ 7/31に規定・執筆要領が紹介できるよう、論文委員会でさらに詰める(7/31発行予定のニュースレターに載せる) 
・ 雑誌と合わせて出版することから、財政の問題も含めて打ち合わせする。 
5. 企画委員会 秋山から資料に基づき説明があり、以下の点が確認された。
・ 10月以降の講習会の企画の場所と日程を7/31に案内したい。 
・ 北海道の他、名古屋、九州、四国、新潟、石川、熊本で講習会開催の可能性がある。 
・ 第2回の全国大会(1999年)の場所等を7/31に確定する。
6.関西支部活動報告 三星から5/26関西支部設立総会を行った旨の報告があった。
以下の点が確認された。 ・ 支部への補助金について今後検討する。
・ 設立そのものと支部への補助金の件は幹事会で審議する。それ以外は報告のみでよい。
7.ニュースレター
 高橋より状況説明があり、以下の要領でNo4ニュースレターを作ることになった。
・ 7/10原稿締切、7/31大会会場で配布。 
・ 内容は、目次を高橋が作って、メールで原稿依頼する。 
8. その他 ・ 高橋から、5/18に顧問評議員と会長、副会長幹事の懇談会を実施した件が報告された。 
・ 各委員の開催記録を確実にしておくことが確認された。 
・ 研究会の英語名を、おそくとも論文集発行に間に合うよう決める。

あなたも投稿してみませんか「論文を募集します」

「論文を募集します」~論文委員会~

  研究論文集の発行は、研究会の発足当初からの懸案事項となっていましたが、「福祉のまちづくり研究会第1回全国大会」開催を契機に、いよいよ募集を開始いたします。
この研究会の最大の目的は、異なった分野の方々がお互いの立場や活動を理解し合いながら真の「福祉のまちづくり」に皆で取り組むことなのですが、単なる交流や情報交換だけでは表面的な活動に終わってしまう危険性があります。研究会からというからにはもっと突っ込んだ話し合い討論が必要ではないでしょうか。そのためにも研究論文は重要な役割を果たします。
研究論文というと、堅苦しいのですが、一定のルールさえ守ってくだされば、誰でも自由に応募できます。日頃のお仕事や研究を通じて得た知見を是非会員の皆さんに伝えて下さい。
応募規定・執筆要領などの詳細については事務局までお問い合わせください。

事務局から

 研究会発足後、ようやく1年が経過しました。この1年は土台づくりに終始しましたが、各委員会による役割分担体制ができつつあります。事務局もようやく次への体制に向かっています。今後の課題は論文集の発行、学術団体への登録、全国的な展開などです。本年5月には関西支部が設立されました。各地で支部設立に手を挙げて下さることを願っています。10月以降の本格的な講習会には是非多くの方が参加して下さい。多様な分野、異分野間のグローバルな議論を期待しています。本年4月からは事務局が(財)バリアフリーシステム開発財団に移転しました。準備段階から物量ともに支援をしていただいた(財)国土開発技術研究センターの皆さんに感謝します。会員の皆さんの参加で第1回全国大会が無事成功することを祈念します。本研究会が他に例のないユニークな研究会として発展することを念願しています。是非研究会に関わるご質問、ご提案をお寄せ下さい。

事務局連絡先: (財)バリアフリーシステム開発財団(担当 羽柴)
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